3歳児虐待死 コロナで家庭訪問できず、市リストから漏れ 福岡・中間

福岡県中間市の集合住宅で同居する継父や母親から暴行を受けたとみられる3歳男児が8月に死亡した事件で、保育園などに通っていない未就園児の家庭訪問調査が新型コロナウイルスの影響で延期され、男児の安否を市が確認できていなかったことが、市への取材で判明した。男児は5月に同県八女市から中間市に転入。調査対象の家庭は毎年6月に抽出されていたが、国が今年の抽出を10月に実施するよう自治体に通知したため、市の訪問リストから漏れる形となった。  事件は8月16日未明、中間市の集合住宅で末益愛翔(すえますまなと)ちゃん(3)が頭を殴られ意識不明の重体となり、搬送先の病院で全身にあざがあったことから発覚。愛翔ちゃんは11日後の27日、急性硬膜下出血に基づく多臓器不全で死亡した。