王将戦リーグ 藤井敗れ挑戦権獲得の可能性消滅

渡辺明王将(36)への挑戦者を決める第70期王将戦リーグ(毎日新聞社スポーツニッポン新聞社主催、囲碁・将棋チャンネル協賛)の2局が26日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、藤井聡太王位(18)は永瀬拓矢王座(28)に164手で敗れ、通算成績を0勝3敗とし、渡辺王将への挑戦権を獲得する可能性が消滅した。一方、永瀬は公式戦で藤井に初勝利。リーグは3戦全勝で、豊島将之竜王(30)とトップで並んだ。  藤井は「チャンスはあったかもしれないが難しくてわからなかった。(挑戦の可能性がなくなり)残念だが、残留を目指して頑張りたい」と語った。  7人が参加する今期リーグは、3戦全勝の永瀬と豊島を2戦全勝の羽生善治九段(50)が追う形に。永瀬は11月3日に羽生と対戦する。リーグ陥落は下位3人で、藤井は29日に佐藤天彦九段(32)、11月2日に広瀬章人八段(33)、最終日の同20日木村一基九段(47)と対戦し、残留を目指す。【山村英樹】