米軍厚木基地で迎撃ミサイル訓練 住民ら抗議の声
在日米陸軍の迎撃ミサイル「パトリオット」部隊の移動訓練が26日、在日米海軍厚木基地(神奈川県大和、綾瀬市)で始まった。ミサイル防衛に関わる訓練は同基地では初めてという。 防衛省南関東防衛局などによると、期間は11月5日までで、沖縄・嘉手納基地所属の同部隊約50人が参加。北朝鮮による弾道ミサイル発射などに備えた部隊間の通信を確認し、手順をシミュレーションする。 訓練で、同部隊は厚木基地の南側の一角に展開。発射機2台のほか、レーダーや電源車、トレーラーとみられる20両が並び、大型テントも設営された。 第5次厚木基地爆音訴訟原告団や厚木基地爆音防止期成同盟、監視団体・リムピースらの関係者が26日、フェンス越しに訓練の様子を監視し、抗議の声を上げた。
ドラレコであおり裏付け「ひょっこり男」再逮捕 自転車で妨害初適用
埼玉県警が26日、自転車で車の前に飛び出すなど危険な運転をしたとして、道交法違反(あおり運転)の疑いで男を再逮捕した。県警によると、あおり運転を厳罰化した6月の改正道交法施行後、自転車に適用されるのは全国初という。 今回の改正道交法で罰則が創設された妨害運転に関する規定は、急ブレーキを踏んだり極端に車間距離を詰めたりするなどして他の車両の通行を妨害する行為を、交通指導取り締まりの対象とするものだ。 該当するのは(1)車間距離を極端に詰める(2)急な進路変更(3)急ブレーキ(4)危険な追い越し(5)対向車線にはみ出す(6)執(しつ)拗(よう)なクラクション(7)執拗なパッシング(8)幅寄せや蛇行運転(9)高速道路での低速走行(10)高速道路での駐停車-の10類型。
陸自戦車160両が一堂に集結、射撃の精度や早さを競う
北海道内の陸上自衛隊の戦車部隊が一堂に集結し、射撃の技術を競い合う競技会が26日から恵庭市の陸自北海道大演習場(島松地区)で始まった。5日間にわたって七つの部隊から約160両の戦車が参加する。 【写真】大音響とともに戦車砲を発射する戦車=2020年10月26日、北海道恵庭市 戦車による国内最大規模の競技会で、1年間の訓練の成果を披露する場でもある。陸自唯一の機甲師団の第7師団(千歳市)をはじめ道内の2師団、2旅団に所属する戦車部隊から90式戦車延べ144両、10式戦車延べ20両、隊員約1300人が参加する。 競技は、4両で編成する小隊ごとに分かれ、1200メートル~2700メートル先の標的に向け、戦車砲と機関銃を発射し、命中の精度と時間の早さ、指揮の的確さを総合評価する。戦車を走行させながら的を狙う行進射撃では、戦車の走る轟音とともに戦車砲の大音響が演習場内に響き渡っていた。(志田修二)
菅首相、重点施策に「デジタル庁」「不妊治療」
菅義偉首相(衆院神奈川2区)は26日、所信表明演説を前に国会内で開かれた自民党両院議員総会であいさつした。最優先の新型コロナウイルス対策に続く重点施策として、デジタル庁の新設や不妊治療への保険適用などを挙げた。 菅義偉首相 ~ たたき上げ宰相:特集 この日の官邸入り直後の記者団への対応ではウイルス対策と災害被害者支援を強調したが、それを補足した格好だ。 首相は議員総会の冒頭、新型コロナウイルス対策に言及した上で「総裁選で約束したデジタル庁の設置、不妊治療への保険適用、携帯電話料金の引き下げにも全力で取り組む」と説明。「法制化など必要な対応へスピード感を持って取り組みたいので、協力をお願いしたい」と呼び掛けた。